柔道整復師の身体にとって大事な話

専門家として身体や運動の話を中心に色々書いていきたいと思います。

腰痛の治し方

多くの人が苦しむ腰痛の治し方をお伝えできればと思います。


多くの人が苦しむ腰痛ですが、大きく分けて二種類あります。
1.急で大きな痛みを伴う急性腰痛
2.長く続く慢性腰痛


今回取り上げるのは2の慢性腰痛です。

慢性腰痛でもヘルニアや坐骨神経痛などの神経由来のもの、筋筋膜性腰痛などの筋肉由来のもの、ガンなどの内臓疾患からくるものに分かれます。


ほとんどの腰痛は神経か筋肉に原因があるものなのでそちらの解説をしようと思います。
ちなみにガンなど内臓由来のものは内臓疾患が治らないと腰痛の治癒は難しいです。



では神経や筋肉由来の腰痛の解決法です。
この二つは全然違うものなんじゃないかと考える人が多いと思いますがそうでもないんです。
根っこは似ているのです。


根本原因としては腰、とくにお尻周りの筋肉が固くなることにより筋肉がうまく伸び縮みできなくなり腰の筋肉に痛みがでます。
筋肉がうまく作用できないことにより、腰の骨や椎間板の負担が強くなり神経が圧迫され神経痛になります。


上記の5行が腰痛の根本的な原因なのです。


これは多くの医療関係者が認めるところです。
腰痛対策としてはその筋肉が固くなる原因をなくし、腰とお尻周りの筋肉の柔軟性を高める運動が必要となります。


筋肉が固くなる原因としては長時間の座位、疲労の蓄積、前傾姿勢で重いものを持つなどの不良姿勢などいくつかあります。

要するに腰に負担のあることはやめろということなのですが、仕事などもあり難しい人も多いと思います。そういう人はこまめに休憩をとったり、同じ姿勢を続けない、配置を変えて不良姿勢をなるべくとらないようにするなど緩和策を考えて下さい。


その上での運動による柔軟性アップです。
筋肉は全く動かさなくても、動き過ぎても固くなったり痛めたりします。
人間も動物なので適度に動かすことが重要。



動かし方としては腰やお尻の奥の方のインナーマッスルを使う運動がなるべくよいです。
例えばお相撲さんの四股踏みです。
左右に交互に横に足を上げ下ろす、そして両足をしっかり地面につけて膝と股関節を左右に広げて曲げて大きく腰を落とす。
この動作により腸腰筋、内転筋、梨状筋と多くのインナーマッスルを使うことができます。


人前ではやりづらいでしょうが女性にもとてもとてもオススメです。
血流がよくなるので生理痛の緩和にもなります。


忙しい人には四股踏みが一番効率的です。
あとは階段の上り下りやウォーキング、軽めのランニングなどでしょうか。
日本人としてはよくお相撲でみる四股踏みは誰でも一度は見たことがあると思うので試してみると良いと思います。ある意味それを知っているだけでも大きなアドバンテージです。


私も四股踏みは毎日やっています。
日本人にもっと四股踏みが広がれば腰痛はもっと少なくなると思うんですよね。



以上で本日の腰痛対策を終わりにしたいと思います。
レッツ四股踏み!